こんにちは、ぎらりょうです。
普段ギラヴァンツ北九州のサッカー観戦記を書いている僕ですが、
と今でもふと思うことがよくあるんです。
そこで今回は観戦記番外編として、
オフサイドのことをもっとよく知ってみよう!
という掛け声のもと、貴重な休日を1日かけてこの記事を作ってみました!
1.オフサイドとは
サッカーの試合では必ず一回は起きるこのプレイ。
しかし、意外と定義はよく知らない・・・という方も多いと思います。
ということでまずは定義を決めているところだな!
ということで見に行ったのは日本サッカー協会HP。
上記リンクにある定義を見てみると、
オフサイドの反則を取られた選手が
○前提
・攻撃側がボールに接触、プレイする瞬間に
○条件
①守備側チームのフィールド内に
②ボールよりも守備側ゴールラインに近く
③後から2番目の守備側選手よりもゴールラインに近い
という条件が発動すればオフサイドは成立するとのことでした。
どういうこっちゃねん。
ということで以下の画像をば。
まあ細かいところを抜きに考えると上記の図のように
オレンジ色で網掛けされた部分がオフサイドを取られる場所になります。
つまり、
①青の選手1がボールを蹴る瞬間に
②ボールを受ける青の選手2がオレンジ色のエリア内にいると
オフサイドは成立、ボールを受けた選手がいた所からのリスタートになります。
図にしてみると分かりやすいかと思います。
これが基本形、算数で言えば1+1。
だがしかし、なんでこんなルールがあるのか?
そう思いますよね。
じゃあ想像してごらん?(ちょっと前の芸人風)
オフサイドの無いサッカーの様子を・・・
予想図はまあこんな感じです。
うん、図を見るだけで分かるロングボールの蹴り合い。
おおーっと唸ってしまう綺麗なパスワークなどとは縁遠い、
とにかくボールを持ったら前へ蹴り出せサッカー。
これを防止するために作られたのがオフサイドというルールなのです!
2.オフサイドと関係する戦術
基本について解説したところで、続いては実践?例。
実際の試合中にどのようなオフサイドに関する戦術がとられるのか。
言葉よりも図がわかりやすいですよね。
ということでまずはこちら。
青の選手1が前方の青の選手2にパスを出しそう。
そう感づいた黄色選手。
青の選手1がパスを出すタイミングでポジションを前目に移動。
するとどうでしょう、
青の選手2はオフサイドポジションに。
この状況で青の選手2へパス、しかしオフサイドにより黄色ボール。
これが【オフサイドトラップ】という戦術です。
よく試合中に守備の選手が一斉に手を上げるシーンがありますが、
あれがまさしくこの図のような感じ。
日本での解説だと多いのが魚の漁に例えて
「オフサイドの網に引っ掛けた」
という表現を使われることもありますね。
しかし、攻撃側も黙ってませんよ。
例えばこの図。
黄色の選手がボールを持つ青の選手1にばかり注目しています。
それに気づいた青の選手2。
猛然と前に走り出します。
その意図に気づいた青の選手1も青の選手2に向けてパス。
青の選手がボールを受けたときはオフサイドポジション。
しかし、これはオフサイドを取られません。なぜなら
①青の選手1がボールを蹴った瞬間は
②青の選手2はオフサイドポジションにいなかった
ということなのです。
こういったプレイを日本ではよく
「裏を取った」
と表現されます。
日本代表戦などでも某松木安太郎さんがよく口走ってますよね。
あのプレイのことです。
ちなみにこのプレイに関してはいい映像もあるのでご紹介。
資料映像は我らがギラヴァンツ。誇らしい。
このゴールでは2度、裏を取るプレイが起きます。
まず1度目は背番号11のエース池元選手(覚えてね!)から
サイドに走る背番号19のイケメン川島選手(覚えてね!)へのパス。
そして2度目が川島選手からのクロス。
これをオフサイドポジションではない所から走り、完全に裏を取って
ゴールを決めた背番号9、北九州のペガサス水永選手(覚えt)!
このような連携を通してゴールを狙うのが攻撃側の戦術です。
試合中でもよく見られるこの駆け引きは理解できるようになると
本当に面白くなりますね!
3.試合でよく見るオフサイド事例
オフサイドに関する戦術も一通り解説したところで、
続いては実際の試合でよく見るオフサイドの事例を紹介します。
と言っても、ここで上げるのは特に有名なものだけですので
「〇〇のシチュエーションがないやん!」
とお思いの方、ご容赦くださいましい(´・ω・`)
まずはこちら。
これは青の選手1がシュート、それを黄色ゴールキーパーがセーブ、
そのこぼれ球を青の選手2が拾ったところでのオフサイド、という場面。
この場面がオフサイドになったのは
①青の選手1がシュートをした瞬間、
②青の選手2がオフサイドポジションだった
という条件が揃ったからです。
これは実際の試合でもよく見る光景で、キーパーが弾いたボールを
詰めた選手がシュートし、ボールはゴールネットを揺らす。
それに沸くスタジアムですが、何故か選手たちは喜ばない。
そのうち相手ゴールキックからのリスタートになるというのは、
初めて見る人からすればなんでゴールじゃないの?と思われるでしょう。
そこにはこのオフサイドのルールがよく関係しているのです。
では、こういう場合はどうでしょう。
青の選手1がシュート、この時青の選手2はオフサイドポジション。
シュートは黄色のキーパーがセーブします。
そのボールは青の選手2へ。
この時、黄色の選手はポジションが下がっています。
なのでこの段階で青の選手2はオフサイドポジションではありません。
この場合はどうなるか・・・?
これはオフサイドとなります。
どうしてなのか?
ここで思い出していただきたい、オフサイド発動の前提を。
オフサイドの前提は
「攻撃側選手がボールに触れる・プレイする瞬間」
という決まりがありました。
つまりこの状況だと、
①青の選手1がシュートをした瞬間、
②青の選手2がオフサイドポジションにいた
ということがオフサイド発動の条件になっていたのです。
では、こういった場合はどうでしょう。
青の選手1が青の選手2へパス。
この時青の選手2はオフサイドポジション。
パスを受けた青の選手2。
この時はオフサイドポジションにはいません。
この状況は・・・
はい、オフサイドです。
これも条件に照らし合わせると理解できるかと思います。
①青の選手1がパスをした瞬間、
②青の選手2がオフサイドポジションにいた
という条件が満たされたため、オフサイドとなったのです。
ボールを受けた位置ではなく、プレイが始まった瞬間というのが
オフサイドの判定では重要になります。
4.オフサイドには当たらない場面
ここまでよく見るオフサイドの状況を見てきましたが、
となると気になるのはどういう状況だとオフサイドではないのか、
ということだと思います。
ということで早速。
まずはこちら。
黄色ゴールキーパーがボールを持つ場面。
青の選手はオフサイドポジション内。
なんということでしょう。
黄色ゴールキーパーは目測を誤り、
ボールを青の選手に渡してしまいました。
この場合はどうなるか。
これはオフサイドにあたりません。
理由は何だと思いますか?
ここで再び登場、前提条件さん。
「攻撃側選手がボールに触れる・プレイする瞬間」
というのが前提条件。
そう、黄色ゴールキーパーは攻撃側選手ではありません。
そのため、この場面ではオフサイドはとられないのです。
基本的に守備側の選手のミス(パスミス・クリアミス)だと
オフサイドにはならないと考えると分かりやすいでしょう。
??「じゃあじゃあ、なんでさっき出したゴールキーパーが弾いたボールを
シュートしたのがオフサイド判定になるんです?」
そうですよね、それ不思議に思いますよね。
まあまず一つはその時説明した
「攻撃側選手がボールに触れる・プレイする瞬間」
が判定の基準ポイントであるというのがあります。
しかし、もう一つ理由があるのです。
それが
という方針があるのです。
と言ってもここを詳しく解説しようとすると1万字超えるくらいの
ボリュームになってしまうので省略しますが、要は
②パスミスやクリアミスなどの、守備側ミスはオフサイド判定なし
といった感じで思ってもらえば観戦する分には特に問題ないかと。
(実際この辺は審判の判断が大きい部分でもあるので・・・)
さてさてもう一つの場面。
オフサイドポジション内に二人の青選手。
ゴールに近い青の選手1がゴールキーパーを引き付け、
後ろを走る青の選手2にパス。
これはオフサイドには当たりません。
なぜなのか。
ここはシンプルに考えましょう。
オフサイド範囲内でのパス回しルールは
ラグビーと同じです。
つまり、
ボール保持者より前にいる選手へのパスは反則なのです。
逆に言えば
パスする選手は自分の真横・後ろへのパスはOK
なのです。
これも資料映像があります。
これもギラヴァンツのゴールシーンから。誇らs(略)
このゴールでは背番号7、未来のエース茂選手(覚えてね!)が
相手陣内一番奥からのクロス。
これを奥にいたエース池元選手(おb(ry)へつなぎ、ゴール!
このゴールでは相手DFもいるので分かりづらい面もありますが、
あのDFがいなかったとしても池元選手はオフサイド判定とならないため
ゴールを認められるということなのです。
他にもこういった場面。
実はオフサイドラインっていうのは
ハーフラインまでが限度
という決まりがあります。
なので図のように後ろから二番目の選手がハーフラインを超えると
オフサイドラインはハーフラインとなるわけです。
なのでこの状況ならオレンジの範囲外はオフサイドにはなりません。
そしてもう一つ重要なのが、
これも意外ですが、決まっているんですよね。
と、いうことでオフサイドについては一通り解説が終わりました。
今回紹介したのは「観戦する時にさらに楽しめる」という要素を
重要視したので、実際にはさらに多くのケースがありますが、
とりあえずは見るときにより楽しめると思います!
この記事で今後のサッカー観戦がさらに楽しくなった!
そう思っていただいたら最高です!
ではでは、この辺で!