こんにちは、ぎらりょうです。
今回は試合が日曜夜だったので、次のホーム戦前に更新しようと思ったんや。
もうギリギリや。
はい、変なイントロからスタートしましたが今回もやっていきたいと思います。
まずは。
8連勝。
夢かな?
ところがどっこい……ッ!
夢じゃありません……ッ!
すごいなぁ。(ギラサポそろそろ10年目感)
これ3年前に伝えたら喧嘩売ってんのかと言われそうなんですよね。
もちろん喧嘩売ってないです。
でもそれくらい現実離れしているんです。
と言ってもここまで来たのはこれまでの歴史があるからですよね。
J2初昇格の年に年間1勝しかできず、記録に残ってしまったこと。
2年目からの躍進で話題をさらい、その後監督選手を総ざらいされたこと。
そんな状況からクラブ史上最高順位を記録したこと。
その時と同じ監督、メンバーも決して見劣りしなかったのに、降格したこと。
新スタジアム完成時に降格、早く戻らないといけない焦りか、Jのどん底まで落ちたこと。
そして、そこからのジャイアントキリング。
全部つながって、ここにいるんですよね。
ヤバい、試合振り返る前から感傷に浸ってた。
ということでこの試合、相手の東京ヴェルディはギラヴァンツ北九州と近いゲームスタイルであり、そのためミラーゲームとしてお互いの真っ向勝負となるという予想が建てられました。
そしてギラヴァンツ北九州は7連勝でここまで来ましたが、対する東京ヴェルディも3連勝。
まさに見どころしかないことを期待できる前情報でした。
そして試合開始。
いつも通りのアグレッシブなスタイルを出すギラヴァンツ北九州に対し高い技術力をもって受けて立つ東京ヴェルディ。
ピッチから近い席で見ていたため、東京ヴェルディの技術力の高さが嫌でも伝わってきます。
そんな流れで、予想もしていなかったことが。
ギラヴァンツ北九州の左サイドから中央へボールが流れ、ゴール前にクロス。
そのボールの処理を、まさかのGK永井がファンブル(取りこぼし)。
運悪く飛び込んだ東京ヴェルディの選手にマークしていた野口選手にそのボールがあたり、無人のゴールに流れ失点。
今まで見たこともないような最終ラインでの連係ミスによりリードを許す展開に。
もちろん見ていた側にすら衝撃が走ったので、プレイしている選手たちにも影響はあったでしょう。
しかし、それをあっという間に覆す力を持っているのが今のギラヴァンツ北九州。
中盤でのパスが相手の手にあたりFK、でしたがこれを町野くんが機転を利かせる早いリスタート。
右サイドでそのボールを受けた新垣くん、そのままエリア内に入りシュート。
そのボールは相手GKにセーブされましたが、そこに詰めていたのがこの流れを作った町野くん。
#町野修斗 選手の同点弾💥
— ギラヴァンツ北九州 オフィシャル (@Giravanz_staff) 2020年8月23日
1点を追いかける展開で、#新垣貴之 選手が切り込んで放ったシュートが相手DFとGKに当たりこぼれたところを #町野修斗 選手がしっかり押し込み同点❗️#ギラヴァンツ北九州 #ギラヴァンツ #giravanz pic.twitter.com/JUBiRptldh
素晴らしい形での同点弾。
しかも嫌な流れのオウンゴールから数分も経っていない中での同点弾はこの試合であまりにも大きな意味を持ったことでしょう。
特に町野くんの視野・ポジショニングは素晴らしく、右サイドが空いていたと認識するやすぐにリスタート、その後中央に流れながら逆サイドへ。
そしてシュートを打つタイミングでゴール前に飛び出し、それがこぼれ球を押し込むことになりました。
本当、彼は頭の上に全視界型のドローンでも飛ばしているんじゃないかと思うくらいに視野が広い選手に成長しているということがよくわかるゴールでした。
ここで追いつけたギラヴァンツ北九州、この後はしっかりと自分たちのリズムに戻し前半終了。
そして後半。
またしてもやってくれたのはこの若武者。
中央で受けたのはまたも町野くん、右サイドの先ほどオウンゴールに絡んでしまった野口くんがフリーとすぐに判断し丁寧なパス。
もちろんこのパスを出した瞬間にはすでにゴール前に動き出しています。
そしてこの野口くんからのクロス、中央には連続ゴールが止まらないディサロ、その頭を超えた先にいたのがまたしても町野くん。
完璧なタイミングでのヘディングシュートはそのまま逆のサイドネットを内側から揺らしました。
#町野修斗 選手の逆転ゴール💥💥#野口航 選手のクロスボールを相手ディフェンダーに競り勝ってヘディングでゴールに叩き込む👊#ギラヴァンツ北九州 #ギラヴァンツ #giravanz pic.twitter.com/NDLyzstgc2
— ギラヴァンツ北九州 オフィシャル (@Giravanz_staff) 2020年8月23日
ギラヴァンツ北九州、逆転。
この強さ、本物なり。
このゴールシーンでも町野くんの視野と動き出しの素晴らしさがすべてを演出するという恐ろしさ。
記録を重ねていたディサロの横に、もう一人の化け物がいるという絶望感は味方にとってあまりにも心強いことでしょう。
そしてこのゴールをアシストしたのは右サイドバック、野口くん。
同じサイドバックの福森くんが素晴らしい成長を見せており、なかなかスポットライトが当たらない状況が続いていました。
それでも彼の堅実な仕事はギラヴァンツ北九州の躍進を陰ながら支え続けていて、最近ではしっかり枠に飛ぶ強いシュートを打てることも試合中に見せてくれていました。
そんな中でのプロ初アシスト。
デビューから見続けていた一ファンとしても本当にうれしい瞬間となりました。
そんな感じでオウンゴールの汚名返上ができた野口くん、それに続いたのはやはり頼れる最後の防波堤。
#永井堅梧 選手のビッグセーブ🔥
— ギラヴァンツ北九州 オフィシャル (@Giravanz_staff) 2020年8月23日
相手選手の至近距離からのシュートを驚異の反射神経でセーブし、その後も体を投げ出してボールを弾き出す‼️#ギラヴァンツ北九州 #ギラヴァンツ #giravanz pic.twitter.com/hAhMaVTYBg
あのオウンゴールをしてしまった後でも気持ちが切れることはなく、幾度もゴールを死守。
今日の活躍だけでも清算できますし、そもそもこれまでの貢献を考えるとこのワンプレイだけで見捨てるほどサポーターも耄碌してないですよね。
GK永井選手の素晴らしいセービング、そして5連戦最終戦という一番きつい状態にもかかわらず最後まで足を止めなかったギラヴァンツ北九州が東京ヴェルディの一歩上を行き、試合終了。
これにて真夏の5連戦全勝、そして九州クラブ最多タイ8連勝となりました。
最後に2つ、印象に残ったことを書いてこの記事を締めたいと思います。
ひとつは髙橋大悟の叫び。
これだけ聞くと何のことだ?となりそうですが、後半も中盤を超えたくらいのタイミング。
どの選手にも疲れが見えるタイミングですが、大悟はサイドバックの後ろから追い越してゴール前に全力ダッシュ、残念ながらこのプレイではボールは来ませんでしたがその時来たスタンド側のほうには全体に聞こえそうな大悟の絶叫。
そして響く笑い声。
文章だけだとイメージ悪そうですが、実際は笑顔満点で叫んだ大悟と、その動きを見たうえですごく楽しそうな顔で悲鳴を上げる大悟という状況が面白かった客席。
それらが合わさった、なんというかすごく楽しく嬉しい雰囲気だったんです。
そしてもちろんそのダッシュに報いるため客席からの拍手。
本当に暖かく、そしてみんなでサッカーを楽しんでいる雰囲気が、そこにはありました。
もうひとつは大久保嘉人選手の出場。
大久保選手といえば苅田町出身の元日本代表FW。
控え選手に名前があった時点でざわざわしていましたが、後半ついに途中出場。
ちょうどギラヴァンツ北九州の選手がひとり傷んでいた状態から復帰し拍手が起きていましたが、同じタイミングで大久保選手の投入。
なのであの場面だけ切り取るとまるでスタジアム全体から祝福されたように響いた拍手でした。
ですけど、実際自分は大久保選手がこのミクスタのピッチを踏んだことそれ自体に感動して拍手をしてしまいました。
なんというか、本当にうれしかったんですよね。
本山選手の時もそうでしたが、この北九州地域で育ち、日本のトップレベルで切磋琢磨し続けた才能が北九州のピッチでプロ選手として出場する。
これって本当に素晴らしいことだと思ったんです。
だから自分としては大久保選手の出場自体に拍手を送りました。
そして、ちょうどいいタイミングだったので同じような気持ちで拍手を送った方もいたんじゃないかな、いてほしいな、いてくれないとこのブログ燃えるかもな、そう思いながらこの部分を書いてました。
何はともあれ、そういう歴史的な場面に立ち会えたこと自体幸運ですし、試合後大久保選手からギラヴァンツ北九州の選手(加藤さん)に「このまま取りこぼししなかったらJ1に行ける!」という嬉しい言葉が届けられたこともまた歓喜する理由となりました。
だってそのJ1でずっと闘い続けた地元出身の大選手のエール。
本当にうれしかったですね。
そんなわけでもう試合まで1時間を切っちゃいました。
次の戦いはジェフユナイテッド千葉戦。
ここまでの成績は完全五分。
これまでの積み重ねをしっかりみせて、来た9連勝!と叫ぶことを願いながらこの記事を締めます。
ではまたスタジアムで!