ゆっくり監督ギラヴァンツPの徒然にっき。

ぎらりょうの楽屋にっき。

ニコニコ動画で投稿中、【ゆっくり監督はギラヴァンツを有名にしたい】の投稿者が動画作成の裏話から好きな話まで何でも徒然なときに綴ります。

【ギラヴァンツ北九州観戦記】お待たせしました、後半戦15試合すべてを振り返る特別企画。【2020年J2リーグ後半戦】

こんにちは、ぎらりょうです。

 

いやー、おひさ。

諸事情あってかなーり更新が途絶えておりましたが、ちゃんと試合は見ておりました。

途中で更新は追いついたんですけど、どうせなら最後までまとめて出そうと思ったので2020シーズン終了後に更新となり申した。

いや、本当に遅くなってすいません。

なお年内にシーズン全体を振り返る記事も投稿予定なのでお楽しみに。

そんなことで、では早速振り返っていきましょう。

 

 

1.悔しい失点での敗北、京都サンガ

前節勝利を手からこぼしてしまったギラヴァンツ

この試合の相手は長崎と同じく強力な助っ人が在籍する京都サンガ

そんな相手に対してあくまでこれまでのやり方を変えずに戦うという選択。

そんなこの試合、一番記憶に残ってしまっているのはやはり失点シーンでしょう。

試合後小林先生が珍しく強めの抗議の姿勢を見せるほど、あのシーンはオフサイドではないか?という疑念がある失点でした。

とは言ってもここで2点返せば勝利を手にできるので、やはりこちらの課題も多い試合だったと思います。

 

なお小林先生の抗議に関しては本当にその通りだと思いまして、ギラヴァンツのスタイルは最後尾のラインを含め高く設定し、その圧を使って試合を支配するというやり方なんですが、ここで大事なのがオフサイドの戦術。

ラインが高いということはDFの裏を取られてしまえば一気に大ピンチになってしまうということなんです。

その例がまさにこの試合の失点ですね。

だからこそ審判には正確にジャッジしてほしい。

それはこの戦術をとる監督としてもっともだと思います。

 

また、この場合京都には非がないことも付け加えないといけません。

オフサイドかどうかを判断するのは審判ですし、というかハンドリングのように自分で感知できる反則でもないので笛が吹かれなければ誰であってもプレイは続けると思います(明らかにオフサイドの位置でボールが来たときはスルーすることもありますが)。

そのうえで仙頭選手とウタカ選手の連携、そして決めきる力としては完敗であったことは理解する必要があるでしょう。

 

ただ、やはりこの試合でもボールを持つことはできましたが肝心の「決定機」をなかなか作れない状態だったことはチームがトンネルを抜け切れていなかった証だと思いますし、この後の試合結果にも響いてしまったんだと思います。

 

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2.今シーズンワースト、松本山雅

そして来てしまいましたこの試合。

章題からしても辛口になってしまったこの試合ですが、スコアとしては0-1なんです。

しかし、戦い方がまずかった。

今年のギラヴァンツ北九州は「アグレッシブチャレンジャー」という合言葉のもと超攻撃的なサッカーを続けてきました。

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しかしこの試合もですが、ここ最近の試合では超攻撃的というには疑問符がついてしまう戦い方でありました。

そして、それが頂点に立ってしまったのがこの試合。

前半もほとんど決定機は作れず、後半に至ってはただ後ろで回して一か八かで前に飛ばして弾かれるという出来。

そして弾かれたボールから失点。

ゴール前まで進んでもシュートもパスもできずターン、しかもそこで刈り取られるという始末。

前節京都戦はまだ不運があったという考え方もありましたが、この試合は文句なしで完敗。

しかもチャレンジもアグレッシブさも消えてしまった一番やってはいけないポゼッションサッカーとなってしまったのです。

 

本当は写真もあるのでもちっと書きたい思いもあるんですけど、正直書けることがない残念な試合となってしまいました。

 

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3.汚名返上・名誉挽回のツエーゲン金沢

前節の悲惨な結果から一週間、久しぶりに連戦をせずに迎えたこの試合。

ただ、見る側としては若干気が重くなってしまったのも事実。

また90分間あのサッカーが繰り返されてしまうのではないか。

であれば本当に休日の2時間を使っていいのか。

そう思ってしまうくらいには前節のダメージは大きかったと思います。

そんな思いを覆してくれたのが選手たちでした。

 

開幕こそいきなりバーを叩く怖い立ち上がりでしたが、ここから違った。

これまで勝てなかった試合と違い、前へ前へチャレンジし視野も広く右サイドで突破できなければ左サイドに大きく蹴り出してピッチの縦横をしっかり使うアグレッシブさが戻っていました。

 

そして先制点はそのアグレッシブさから。

中央でボールを受けた髙橋大悟、前にスペースがあることを認識すると2~3ドリブルをして得意な角度に立ちペナルティエリア外からアグレッシブにシュート。

このボールが綺麗な軌道を描き、ゴールを揺らしました。

 

 

久しぶりの得点を挙げ勢いに乗るギラヴァンツ

今度は相手のボールを中盤でカットし、中央フリーのディサロへ。

ゴール前に突進、飛び出したGKの足がディサロの右足にかかり、PK。

これを落ち着いて決めたディサロ、今シーズン初のPKをしっかり決めて2-0とします。

 

 

さらに手を抜かないギラヴァンツ

後半立ち上がり、左サイド福森の力強いドリブルからファーにクロス。

その先に待っていたのは再びディサロ。

なんとハーフタイム中に2人で話し合っていた形でいきなり結果を出し、3-0。

 

 

まさにアグレッシブ・チャレンジャー。

チームの原点に立ち返ったギラヴァンツ復活を確信しました。

 

しかしここで一点を返され、さらに流れはツエーゲンへ。

攻撃が復活したとはいえチームは長く勝ちにありつけていません。

たとえ3点のリードがあるとしても守り切れるかどうかに関しては怖い状況です。

 

そんな嫌な流れを断ち切ったのは、個人よりチームを優先した男の決断でした。

ボールカットから中央ディサロにボールがつながり、前には鈴木国友と相手選手が3人。

この日2点を決めているディサロ、ここで決めればハットトリックの大記録。

それでも1点を取られたことによる雰囲気を変えるため、より確実な方向を選択。

最前線鈴木国友へスルーパス

この気持ちのこもったパスをしっかり受けた鈴木国友、相手選手二人とGKが迫る中ゴール左隅にシュートを突き刺しました。

 

 

4-1。

このまま守り切り、試合終了。

ギラヴァンツ北九州、実に10試合という長い長いトンネルを抜け、大勝利!

本当に苦しい時を過ごしましたが、それでもチームの方向性を変えなかったという点で素晴らしい勝利だったと思います。

 

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4.個人的に色々トラウマな大宮アルディージャ

さて問題の試合。

この試合が今日までの観戦で一番最後の現地観戦。

現地の色々はちょっとだけ話すとして、とりあえず試合について。

 

前半戦大勝、さらに怪我人が多くなってしまった大宮相手には勝つのではないかという見立てをしていましたがそれが間違いの始まり。

前半のうちに失点をしてしまい攻撃もなかなかできず。

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で、本当はもっと話したいんですけどこの日は前半で帰ってしまったのです。

何があったかといえば試合展開上仕方ないんですけど後ろのほうからドぎついクソデカネガティブ独り言のライブ。

気持ちがふええ(社会性フィルター)、となってしまったので前半で帰っちゃいました。

この記事を読んでるみんなの中にはいないと思うけど、ネガティブを口に出すのはやめようね!

周りがまいっちゃうぞ!

 

そのせいで藤原くんの初ゴールを見逃したのも、そして負けちゃったのも悔しい試合となってしまいました。

指定席、ギリギリについても大丈夫という安心はあるんですけど、こういう変な人と出くわす場面では弱いですね。

ちなみにゴールに関してはハイライトで見たけど、今後の試合に繋がるサイドから逆サイドへ横断する形だったのは良かったなと今更ながら気づきを得ました(意識高い系)

 

 

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5.アルビレックス新潟

ごめんちゃい(´・ω・)

前節のトラウマで見れなかったの(´・ω・)

流石に見てない試合はノーコメントで。

 

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6.久々の攻撃力爆発、愛媛FC

この試合から視聴復帰、そして久々にスカッとした勝利となった試合でした。

結果から言えば3-1の快勝。

ゴールがどれも素晴らしかったですね。

まず一点目のディサロ。

ウチはコーナーキックからの得点が少ないチームですが、この得点は別。

ディサロが素晴らしい動き出しからピンポイントのボールに合わせて得点。

久々に気持ちいい!となる得点でした。

 

 

2点目はPKですが、ここに至るまでのプレイが素晴らしい。

髙橋大悟の素晴らしいプレイからシュート、そしてこのボールがハンドリングとなりPKとなりました。

 

 

そして3点目。

福森くんのクロスを大悟がワンタッチで落とし、ディサロへ。

ボールにミートしなかったですが、転がったボールが大悟の前へ。

そしてフィギュアスケートかな?と思うばかりの一回転シュートが決まり、3点目。

 

 

すべての得点が素晴らしい形だった良い試合でした。

 

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7.前半戦の借りを返した栃木SC

素晴らしい形で勝利した前節。

それでも次の相手は難敵・栃木SC

というよりも連勝のギラヴァンツを止め、そして対策を完全に作られたのが前半戦でのハイライトとなったと言うほうが脅威としてはわかりやすいかも。

 

そんな相手に対して後半戦のこの試合はギラヴァンツの根本を動かさずに勝利できたというナイスゲーム。

 

相手の固い守備に対し再三攻撃を仕掛け、チャレンジを続けるギラヴァンツ

そしてその攻撃を実らせた瞬間。

シュートのこぼれ球をペナルティエリア内で拾った藤原くん。

彼が見つけたターゲットにふわっとした高いボール。

そのボールを上手くヘディングでコントロールし、ゴールネットを揺らしたのは鈴木国友。

 

 

ギラヴァンツ、これまでなかなかなかった”高さ”という武器を使った先制点。

そしてこのリードを最後まで守り抜く守備。

最後は河野くんも投入し5バックという明確なメッセージ。

「鉄のような」守備をもって試合を終わらせたのはこれも”進化”と言っていいでしょう。

 

最後までヒヤヒヤしたものの、素晴らしい勝利を挙げて連勝を達成した試合となりました。

 

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8.新しい攻撃の形が身についたFC琉球

ここまで2連勝し、再び勢いをつけ始めたギラヴァンツ

相手はFC琉球であり、沖縄でのアウェイという条件。

 

そんな状況でもはじめはギラヴァンツペース。

鈴木国友を中心に攻撃を浴びせます。

 

しかし、一瞬の隙。

右サイドのペナルティエリアでボールを持たれるとオーバーラップした相手選手から低いクロス。

このボールに合わせられ失点。

 

厳しい戦いになると思われた場面からすぐ。

ギラヴァンツの新しい攻撃が牙を剥きました。

素早いワンタッチパスから右サイドに抜け出し。

中央に何人も走りこむ中選択されたのは逆サイド。

永田選手に渡ったボールは優しいワンタッチで中央に折り返し。

そのボールをシュートするも弾かれる、が、そこに飛び込んだのは藤原くん。

 

 

ギラヴァンツ、素晴らしすぎる形の攻撃ですぐさま同点。

にしても本当にいいゴールですよね。

ワンタッチで抜けだしたのもいいし、右サイドにいる時点で中央も逆サイドにも選手がちょうどいいタイミングで飛び込んできているのが最高なんですよね。

全員が意思統一された攻撃だからこそ一度弾かれてもゴールネットを揺らす結果をもたらすことになったのでしょうね。

いや本当に好きなゴールだ。

 

素晴らしい形で同点に追いつきましたが、後半最後までもう一点が遠く。

この試合は引き分けとなりました。

結果からすると勝ちたかったですが、失点をしてすぐ取り返せたのは大きな点なので全然プラスにとらえていい試合ではあると思います。

というか、本当にこの試合は播戸さん解説が独壇場ですごかったですね……

 

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9.絶体絶命のピンチから引き分けを得た水戸ホーリーホック

前半戦大敗を喫した水戸ホーリーホック相手の後半戦。

進化したところを見せたいところ……でしたが、前半あっという間に2失点。

前半戦の悪夢再びなのか……という嫌な予感が漂いましたが、ここからがギラヴァンツが成長したポイント。

まずは1点を返します。

 

左サイドでしっかり組み立て続け、徐々にゴール前まで迫ります。

そして福森くんからの逆サイドへ大きな展開のクロス。

このボールに合わせたのは右サイドバックに入った藤原くん。

 

 

見事な展開で水戸守備陣を翻弄し、得点。

このゴールは本当に素晴らしいなぁという感想で、ボールを奪われずに我慢して繋ぎ続けることで相手の視線を集中させ、そして逆サイドへの正確なクロスから仕留める。

すごく好きだし、見ていてワクワクする得点だったと思います。

 

これで勢いに乗ったギラヴァンツ

攻撃の手をさらに強めます。

 

そして交代選手がやってのけます。

中央でボールを受けた針谷くん、前線に見えた得点への道筋にこれ以上ない素晴らしいボールを送ります。

このボールを受けたのは交代出場の佐藤亮くん。

素晴らしいスルーパスを素晴らしいトラップで収め、GKと1対1。

そのプレッシャーをはねのけ、ゴールへ同点のゴールを流し込みました。

 

 

これで2-2の同点。

この後も水戸ゴールを脅かしますが反撃はここまで。

後半の展開としては逆転したかった内容ですが、それでも前半戦に痛い目を見せられた水戸相手に同じような展開から追いつくところまで行った選手たちのメンタル面の成長は目を見張る者があったと思います。

 

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10.あと一歩が足りない、ファジアーノ岡山

前節驚異的な追い上げで同点に追いついた流れを生かしたいギラヴァンツ

この試合はその流れを引き継ぎ、前半から相手を押す展開となりました。

幅広い展開を使った攻撃によって岡山守備陣を翻弄します。

 

そんな流れの中で、先制点。

「後方からのスルーパスを磨いた」

そのようなことをインタビューで答えたDF生駒くんから中盤高めに位置した髙橋大悟にピンポイントパス。

このボールを倒れこみながらうまく前線へワンタッチパス。

いわゆる「くさび」の役割を全うし、このボールを新垣くんへ。

大悟がつぶれながら繋いだボールを狙いすましてゴール左隅へシュート。

そして揺れるゴールネット。

 

 

各選手の特徴が反映された一連の流れでギラヴァンツ先制。

このゴールはとにかくスピードが相手守備陣を上回ったのが大きな勝因だと思います。

特に大きいのはDF生駒くんによる素早い縦パス。

これがゆったりしたものであったら相手守備陣も追いつきシュートまでたどり着けなかったでしょう。

この素早いパスに大悟のワンタッチでの落とし、これが勝負を決めたと思います。

あとはエリアギリギリからのシュートに安定感がある新垣くんがそのエリアまで行けたので勝負あり。

流れが素晴らしい、いいゴールでした。

 

さてこの後も勢いにのり攻撃を続けるギラヴァンツ

試合を支配して攻撃を続けます。

が、しかし。

こういう時に限ってなかなか追加点が取れない。

イケイケな状態はだんだんと焦りになったのかもしれません。

そしてその焦りを見逃してくれるほどファジアーノ岡山は優しくなかった。

 

前半の終わりから徐々にペースを握られ始め、後半ついに失点。

それに対しギラヴァンツは一度失ったペースを再度自分たちの元に戻すことがなかなか出来ません。

これは下にある「ギラヴァンツ公式の」ハイライトを見ても明らかです。

チャンスシーンはほとんど前半に固まり、後半はわずか一本。

後半は(悪い意味で)見違えるほどのチームがそこにはありました。

 

しかしある意味最低限、これ以上の失点は許さずにこの試合引き分け。

前節と同じ引き分けという結果でしたが、印象は180度違う試合となりました。

 

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11.力尽きた、徳島ヴォルティス

昇格争いの中で3試合連続の引き分け。

これによりいよいよ後がない状況となったギラヴァンツ

そんな時に当たる相手が首位・徳島ヴォルティス

絶体絶命の状況ではありますが、諦めている人はいません。

 

が、そんなギラヴァンツに試練。

開始早々、先制点を許します。

そして反撃をしたいところですが首位徳島にそのままペースを握られ苦しい展開。

それでもただやられるだけではなくわずかな隙をついて徳島ゴールに迫るチャレンジを続けます。

 

しかし、後半に再度失点。

首位相手にあまりにも重い2点のリードを許してしまいます。

それでも前を向き続けたギラヴァンツ勝利の女神が微笑んだのかもしれません。

左サイドからのクロスが相手の手に当たりハンドリングとしてPK。

この重要なPKを蹴るのはFW鈴木国友。

相当なプレッシャーがかかるこのPKを見事沈めました。

 

  

これで1点差。

勝負はまだ分からない。

そう思ったリスタートのキックオフ。

あっという間にギラヴァンツゴール前までボールを運ばれ決定機。

なんとかGK永井が止めて難を逃れましたが、今思えばこれは次の試合の伏線だったのか。

 

負けられないプレッシャーのギラヴァンツ、首位という重圧がかかる徳島ヴォルティス、この勝負は最終的に徳島に軍配が上がってしまいました。

最後の最後まで攻撃の手を緩めず、終わってみれば1-4の大敗。

ギラヴァンツ北九州2020シーズンの昇格挑戦は、ここで終わりを迎えました。

 

ちなみに個人的な見方ですが、結果こそは大差での敗北でしたが、圧倒的な差があったとは明らかに感じるわけではない試合ではありました。

それでも決定機に決めきるチームと決めきれなかったチーム。

その差が出てしまった試合ではあったと思います。

その差こそがJ1に行けるかどうかの差なのであると、この試合をもって学んだ彼らはまたひとつ大きな成長をしたのだろう、そう思います。

 

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12.久しぶりの遠征だったが……レノファ山口

前節の大敗によりJ1昇格がなくなったギラヴァンツ

それでも過去最高の順位で終わるという新しい目標に向かって再挑戦を始めたこの試合。

わたくしぎらりょうも山口に乗り込み、今年初めてのアウェイ遠征を行いました。

まず試合の前に思ったこととして、コの字のウイルスのせいでなかなか遠征できない人も多い中、この試合ではギラヴァンツ側ゴール裏が黄色に染まるという快挙。

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もし普通な世界だったらもっと多かったと考えるとつくづく惜しいと思いますが、それでもこの数年でチームだけでなくサポーターも成長したことを山口さんに知ってもらえるいい機会だったと思います。

というか、レノファ山口さんとJの舞台で初めて戦った本城陸上競技場

アウェイスタンドがオレンジに染まったあの光景を覚えているからこそ、アウェイ遠征では負けたくなかったんですよね。

なおぎらりょうはアウェイ席チケット完売のためユニフォームが着られない席で観戦したので残念ながら黄色に染めるお手伝いはできなかったのですが……(; ・`д・´)

まあそこは来年のお楽しみにしようと。

マジで収まってくれ……

 

ということで試合へ。

試合内容としては山口の前からくるスタイルにはじめは押されていましたが徐々に落ち着きを取り戻します。

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そして試合が動かしたのはギラヴァンツ

最後方DFの生駒くんから素晴らしい裏抜けのパス。

このパスに反応したのはここ数試合調子のよい新垣くん。

完璧に抜け出しGKと一対一。

これを冷静に流し込み、先制。

 

  

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このゴール、なによりも生駒くんのボールと判断が素晴らしい。

こういった裏抜けのボールが最後方で一番余裕のある所から出てくるというのは相手にとってあまりにも脅威になるでしょう。

特に加藤弘堅筆頭にボランチ(中盤の底)からこういうボールが出ることが多いのに、その後ろからも同じようなボールが出てくるとなると、相手選手にとっては嫌でしょうね。

この後半になってそういった武器が増えたことはギラヴァンツにとって大きいと思います。

 

これで試合を動かしたギラヴァンツ、でしたがまさかの展開。

リスタートのキックオフからすぐに前に運ばれてしまい、あっという間にギラヴァンツゴール前。

前節も見たような状況ですが、今回は止められず。

あっという間に同点。

まさに3日天下でした。

 

これで動揺してしまったのか、チャンスは作るもののなかなか決定機は作り出せません。

そうこうしているうちに再度被決定機、そして揺れるゴールネット。

前半のうちにリードする側からリードされる側に。

 

ここからが地獄でした。

相手FWのイウリによるゴールラッシュ。

終わってみれば前節と同じ1-4。

リードされてしまったことで攻撃的になった結果、カウンターをまともに食らってしまったがゆえの追加2失点でした。

 

ぎらりょうはサッカー経験者ではないので滅多なことは言えませんけど、これが若いチームの弱さなのかなと。

イケイケな状態になっていれば問題ないんですが、そこから悪い状態になった時になかなか流れを戻すことができない。

ある意味「不安定」なチームなのかなと。

前回と今回、この不安定なチームのマイナスな面が出てしまった試合なのかなと試合後総括。

 

……もちろんそれだけでリフレッシュはできないので湯田温泉で温泉浸かって山口の鶏とふぐと鯨食べてなんとか持ち直しました。

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13.これまでの鬱憤を晴らし快勝、ジュビロ磐田

2試合続けて1-4という大敗。

しかも次の相手は名門ジュビロ磐田

ジュビロは個の力が強いチームです。

特に途中加入、知名度抜群の遠藤保仁

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彼を筆頭に質の高い選手がたくさんそろっているチーム相手にどこまでできるのか。

今シーズン度々見られた個の力に負けやすいこと、ここに大量失点での連敗という嫌な流れが続いているという要素も加わり、試合前の予想としてはかなり厳しい戦いになると思っていました。

そして実際に厳しい戦いとなりました。

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前半はやはり個の力を持つジュビロのペース。

特にオフサイドラインを突破された場面ではGK永井も避けたシュートを打たれます。

ボールは一直線にゴールへ。

これを間一髪食い止めたのはDF生駒くん。

後から振り返れば、この試合のターニングポイントとなり、そして勝ちへと導いたのはこのプレイだったと思います。

 

ギラヴァンツ、厳しい攻撃にあいますがこれを流し切り前半終了。

そして運命の後半。

試合が動いたのはコーナーキックから。

 

右サイドからのコーナーキック、精度の高いボールを上手く逆サイドに逸らしたのはエース、レレ。

素晴らしい形での先制点をあげます。

 

  

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さらにこの日のレレは止まりません。

ジュビロの最終ラインでの読みあいを制し抜け出し。

GKとの一対一を冷静に沈め、この日2得点。

 

  

後半はレレ以外でも攻撃がよく作用。

バーやポストに直撃する決定機を2本も作り出す攻撃を見せます。

守ってはジュビロの層の厚い攻撃を最後まではねのけたギラヴァンツ

終わってみれば強豪相手に2-0の完勝。

連敗を止めるだけではなく強豪相手に勝利をもぎ取る結果にサポーターは沸きました

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ちなみに、下記記載のマッチレビューで触れられていますが、この試合守備の陣形をこれまでと違う形にしたとあります。

育てた戦術を貫かないのか、そう思う方もいるかもしれませんが、僕としてはこれまで磨いてきた戦術に加えて新しい戦術をインプットできる余裕がチームとして生まれていること自体に大きな成長を感じました。

もちろん骨となる戦術は必要ですが、じゃんけんみたいに相手に合わせた戦術を選択できるというのもチームとして必要だと思います。

……というより、それを中盤戦で相手にやられたのが10戦未勝利という結果になったのかなとも思いますし、その中で骨となる戦術の練度を高め、そしてこの試合のように新しい形にも挑戦できるようになったということが来年必ず大きな意味を持つ、そう確信できる試合後のインタビューでした。

 

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14.最期の雄姿、モンテディオ山形

2020シーズンもついに最終盤。

12月水曜夜のホーム試合に3000人も訪れたのには理由があります。

もちろんJ3からの昇格チームが終盤までJ1昇格争いをしたという結果もあります。

しかし、もう一つ大きな理由が。

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池元友樹

「キングオブ北九州」というキャッチフレーズにまったく違和感がない、まさに北九州のヒーロー。

そんな彼が、ピッチを去ります。

その姿を最期に目に焼き付けよう。

そう思ったサポーターも多いでしょう。

実際自分もその一人です。

サブにその名前があることにまず安堵し、そして彼の出場をみんなが願っていました。

 

そんな試合、モンテディオ山形は流れるようなパスワークでギラヴァンツのゴールに迫ります。

しかしそれを防ぐのは今シーズンの守護神・永井。

幾度となく訪れるピンチを守備陣が体を張って守ります。

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そんな守備陣の奮闘に答えた攻撃陣、前半の中ごろに試合が動きます。

自陣からそのままドリブルで持ち上がる鈴木国友。

彼の前でいいポジション争いを繰り広げるレレ。

そしてゴール前まで運んだところでレレにパス。

このボールはカットされますがこぼれたボール、そして打てるシュートまで予測しきったのは髙橋大悟。

素晴らしい曲線を描いたシュートはネットを揺らし、先制。

ゴール後、11の番号を天に掲げる姿がこの試合への意気込みを感じさせずにはいられませんでした。

 

  

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攻撃陣も流れをつかみ、試合を支配します。

そしてギラヴァンツコーナーキック

左サイドから蹴ったボールはゴール前のレレへ。

その場面は1年前、反撃の狼煙を上げた2019年J3の開幕戦ゴールを思い起こさせるゴールとなりました。

そして再びの11。

彼の積み重ねてきた徳が、この光景を見せてくれたんだと思います。

 

  

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2-0。

舞台は整いました。

あとは最期の主役の登場を待つばかり。

そしてその時は訪れました。

メインホーム側からあがる歓声、広がる拍手の音。

彼が残したものは、あまりにも大きい。

それでも、せめて、こんな状況でも精一杯送り出したい。

そんな思いが、選手サポーター問わずあったからこその光景だったと思います。

池元友樹、現役最後のピッチへ。

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その投入は、決して記念出場ではないと確信しています。

最期のピッチに立った彼に与えられたミッション。

それは同点に追いつくため必死にボールを動かしてくる山形の戦術に対し、その経験をもって最前線で時間を作ること。

そう感じました。

 

普段は絶対に思わないこと。

どうか、この試合が永遠に続きますように。

そんな思いで、彼の雄姿を目に焼き付けました。

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後半アディショナルタイム

クリアしたボールに反応したのは池元友樹

そのボールを外に蹴り出したその瞬間、3回響いたホイッスルの音。

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キングオブ北九州、最期の雄姿を北九州で見せ、勝利。

ファインダーを覗く視界が、ずっと歪んでいました。

 

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15.新しい変化を見せたジェフユナイテッド千葉

……まるで前回が最終戦みたいな書き方をしましたが、今回が最終戦です。

今シーズンを締めくくる最終戦、陣容が普段と違うことに気づきます。

そしてそれは試合が始まって確信に変わりました。

これまで4バック(DFラインに4人の選手)が基本だったギラヴァンツ

この試合は3バックになっていました。

しかし、これがかなり効きます。

生駒くんと佐藤(喜)くんという大型DFが相手選手を見て、その一歩後ろで村松くんが広範囲のカバーリングを行うという形。

その新しい形はこの試合が2020年最後の試合ではなく、2021年のための試合であると示しているかのようでした。

 

しかし練度としてはまだまだの状態だったのか、最終ラインとの間でミス。

相手選手にGKも躱され無人のゴールにシュート。

これを頭ではじき出したのは村松くん。

今シーズンはGKが抜かれてもギリギリでクリアできる粘り強さがあるということを改めて示すプレイとなりました。

 

そんな守備陣に答えたのは鈴木国友。

中央でボールを受け、大きなスペースへワンドリブル。

そして右足から放たれたボールはまさにキャノン砲でした。

 

  

右足一閃。

素晴らしいミドルシュートが突き刺さりギラヴァンツ先制。

 

さあ、最終戦を勝利で……とはいかないのがサッカー。

だんだんと3バックの弱点を突かれ始めます。

そして耐えられず失点。

さらに後半に入り逆転弾を許します。

 

ここで4バックに戻す決断。

これでギアが変われば……よかったんですけど、この試合では変わらず。

終戦は悔しい逆転負けとなりました。

 

ここでまたサッカー未経験者の考えたことなんですが、負けはしましたがそう悲観する内容ではないと思います。

特に大きいのは3バック戦術である程度戦えたということ、そして試合中に4バックにするといういわゆるシステム変更の戦術をとれるようになったこと。

今年の試合を振り返る中でもギアの切り替えが上手くいかない試合が多かった中で、切り替えのきっかけになるようなオプションが利用可能になったのは試合戦術上大きいと思うんです。

今回は出来ませんでしたが、3バックの戦術も成熟すれば試合の流れを変える一手になりえると感じます。

変幻自在、でも骨の部分はしっかりしている。

まるで鉄を打つみたいじゃないですか。

それこそ北九州ぽいなって。

もちろん来年まったく同じ陣営で戦えるわけではないですが、それでもチームの戦術が一つ成熟し、他の戦術を学べるようになったというのはチームとしてひとつレベルが上がった証だと思います。

だからこその期待を込めて、この試合は悲観しなくていいと感じます。

 

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と、いうことでなんとたまりたまって15試合分の振り返り。

いつの間にかちょっとした論文くらいの文字数になってしまいました。

ここまで見てくださって、本当にありがとうございました。

今年はあと2記事だけ更新しようと思います。

あ、あと来年なんですが私生活の関係でもしかしたら全試合は見れない可能性ががが。

それでも見れる試合はこうやって観戦記事を書こうと思っていますのでよろしくお願いいたします。

では本当に長文駄文を読んでくださり、ありがとうございました。

また次の記事でお会いしましょう!