こんにちは、ぎらりょうです。
待った。
待ちに待った作品のロードショー。
『プリンセス・プリンシパルCrown Handler』公開。
コの字のせいで延期していましたが無事公開。
公開2日目に見に行きました。
そして早速感想を書かずにはいれない。
そのくらい面白い作品でした。
そもそも「プリンセス・プリンシパルって、何?」って方には自分の過去記事で紹介しているものがあるのでそちらで興味が出たら見てほしい。
全話公開期間は終わったのでニコニコ・もしくはAmazonで200円弱課金すれば見られます。
後は秋公開の2章前にまた全話公開があるかもですが、すぐに知りたいなら1話だけでもレンタルが一番早いでしょう。
上記のアニメ版おススメ記事で刺さるものがあればたぶんハマると思います。たぶん。
スチームパンクの世界・ロンドンで起きるスパイたちの暗躍物語。
丁寧に練られた脚本。
素晴らしい映像。
いろんな味があるエピソード。
アニメ放送から数年たった今でもおススメ出来る作品です。
そんな作品の劇場版。
アニメ版のラストからどうつながる話なんだろう。
いろんな期待を持って見た結果、素晴らしかった。
まさに「プリンセス・プリンシパル」の魅力を現した劇場版第1章でした。
まずネタバレにならない程度に感想を。
静動いろんな場面がありますが、まずは音が素晴らしい。
映画館で見る大きな魅力の音。
大きい音も小さい音もその臨場感・緊張感・ワクワクを押し上げるのに素晴らしい働きをしてくれます。
さらに「カッコよさ」をしっかり意識された画作り。
ここカッコいいシーンだよ!と言わなくても見て分かる画作りが素敵。
どこを切り取っても画になる素晴らしい完成度だと思います。
そして、「緊張感」。
スパイモノらしい緊張感あふれるシーンが各所にちりばめられており、飽きさせません。
そして気になるところであろう初見が見てもいいかというところですが、もちろんアニメ版を追ったうえで見たほうが背景含め話がよく分かるとは思います。
でも、アニメ版でも最初の1話は登場人物の説明とかほとんどないんですよ。
となると、この劇場版を初見で見て、アニメ版を追うっていう順番でも問題ないんじゃないかなと個人的に思います。
というかこの作品を見たら登場人物について知りたくなるはずです。
あっでもどうだろうここまで書いたけどアニメ版の重要な設定が出ているからやっぱりアニメ版を見てからのほうがいいかも。
この感想記事はものすごいライブ感で書いており、頭で考えたことをそのまま書いてますので「どっちだよ」と思われてしまうかもしれません。
でも劇場でやっているうちに見てほしい想いとアニメ版のストーリーを楽しんだうえで見てほしいという想いが書いている中でめっちゃぶつかってるんです。
そのくらいストーリーが面白いという証左ですので、ご笑覧ください。
ということで書きながら考えた結論ですが、6対4でギリギリ劇場版で初見でも大丈夫だと思います。
うん、多分。
ネタバレ気になるなーって思うならアニメ版から入るのが吉です。
どうでしょう、これで回答ということでひとつ。
※2/13追記
公式より冒頭の公開!
これで惹かれる要素があれば即刻行きましょう。
と、いうことでまずはネタバレにならない部分での感想でした。
そしてここからはネタバレを含みます。
未見の方はぜひとも見てから、また来てください。
見てきたよーって方、「これ分かるわー」って思うところがあったらガンガンTwitterとかでつぶやいてもらって構いません。
筆者たぶんワックワクしながらエゴサしてるので見つけたらニヤニヤします。
それでは、後半へ続く!
はあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ウィンストンおじいちゃん……(最大限の落ち込み)(初稿からあえての呼び名変更)
いや、まあ、「プリンセス・プリンシパルはプリンセス・プリンシパル」でしたね……
なんというか、「ああ、死ぬんだろうな」というのは薄々感じていて、あとはどのタイミングなんだろうということを見てる時に考えてました。
郊外で落ち合う時?まだ早い。
プリンセスと合流したとき?自ら手を下したら泣く。
脱出の船で?アニメ版1話再演でつらい。
でも死ななかった。
だから、安心しちゃったんです。
逃げ切れるって。
チーム白鳩が手を下さなかったから大丈夫だって。
その瞬間のあのシーン。
脚本ホンマきみさぁ……(誉め言葉)
「恐怖というものには鮮度があります」とはどこのキャスターが言った言葉だったか。
目の前に見えていた希望が無残に破れるラストはくるものがありましたね……
「長年主人に仕えていた存在」っていうのに弱いんですよ、僕。
ウィンストンおじいちゃんは正にそんな存在で、死んでほしくなかった。
でも今考えると死への道が綺麗に舗装されていましたね。
スパイ活動の疑いで後がない。
そんな中10年前に別れたプリンセスに会えた。
それからの10年間でお世話し続けたプリンセスに会えた。
そして「老後は静かに過ごしたい」というフラグ。
あまつさえ大国の間でスパイを、さらに2重スパイという罪を背負った人間に、そのような平和な余生など初めからなかったんでしょう。
でも、やっぱり胸が苦しいなぁ!
1話で見る者に傷跡を残していくスタイル、正に「プリンセス・プリンシパル」でした。
ここまでだとマジで暗い話だけしかないんで、それ以外の感想を。
まずはOP、最高。
新曲に乗せたOPムービーのカッコよさは素晴らしかった。
あのOP見るためだけに2度目を見に行ってもいい。
というか2度目を見るためにめっちゃダッシュで書いてます、今。
てか不穏すぎません????
アンジェ頭打ち抜かれてましたけど??????????
プリンセス泣いてましたけど??????????
OPの描写がどんな意味を持つのか、楽しみですね。
そしてスパイモノたる「緊張感」。
ビショップ(ウィンストン)とプリンセスに変装したアンジェのチェス。
そこに登場するノルマンディー公。
駒の動き一つだけでも心臓が締め付けられそうな緊張感。
でも、それがいい……(恍惚)
この緊張感こそスパイモノよ……
あの一連のシーンにはしびれました。
なによりもビショップのカッコよさ。
初見ではミステリアスかつ超実力者。
プリンセスとアンジェの秘密を知る者。
そんな人の、儚い願い……(ネタバレの最初に戻る)
1時間という枠でその存在を見せつけた彼に脱帽です。
そしてED。
なんだろう、率直に書くと「讃美歌」というか、なんだかお別れの時に流れそうな曲調なのが怖い。
大丈夫だよね?
みんな仲良くカサブランカでゆっくりできるよね????
おじいちゃんから呪いの言葉もらってたけど大丈夫だよね????
いい曲なんですけど、はっきり聞こえる「good-bye」の不穏さ。
※鑑賞2回目でよく歌詞を聞いたらたぶん「Just Don't You Say good-bye」でした。
機械翻訳にかけたら「さようならと言わないで」という結果に。
どういう意味を持つんだろうね……(不穏)
最後に聞くときは心地よい音楽でありますように。
そんな願いを込めてしまうラストでした。
他にも書きたいことはありますが、一旦ここまで。
ちょっと2度目見てきます。
そして追記しに戻ってきます。
みんなも、2度目を見に行こう!
そんな感じで一旦の区切りといたします。
では、また今日の夜にでも!
・2/12夜追記
ということで見てきました2回目。
まずOPですけど、ちせさんの刀も折れとるやんけ!!!!
どうしてそんなに不穏なの……
冒頭の救出からカーチェイス。
まずCボールの効果音良!!!!
体にじんと響く低音がよかったですね。
ちなみに王国の車の後ろからついてきてバスを追ったあの車。
あれ王国の兵なんですかね?
なんだか違うような気もする(証拠は何もない)
古本屋の主人を救出した後のバーでの会話。
「生きていれば、また会えるわ(うる覚え)」
もおおおおおう最初っからフラグ立ってるじゃないですかああああああ……
たった一言のセリフでもちゃんと後半につながっているんだから気を抜けない。
Lから2重スパイの調査を命じるとき、ちょっと間をおいて意外そうな声を出した7。
これは次回以降の伏線なのか、それともこの話の中でつながる部分があるのか。
離宮に向かう場面で上空に待機している飛行船のマークに注目するアンジェ。
侵入した中でなにかに注目するアンジェ。
この両方ともたぶんこの話の中では回収されていなかったので次回以降に続くんですかね。
「待ち」の状態では現状最強なのでは?と思うビショップのスパイ採点。
チーム白鳩でもまだまだというのが恐ろしい。
そんな中の癒し、テムズ川へ落ちるちせかわ。
あ。じゃあないんだよ。
ちょっと飛ぶけど、アンジェが最期に言う「ウィンストンさん」、あまりにも重い。
あのシーンは1度目は混乱だったけど2度目はいろいろ想像して目頭が熱くなった。
あの瞬間は、「シャーロット」だったんだよね。
ただあのシーン、いろいろな疑問が。
「誰が」あの脱出計画を漏らしたのか。
脱出計画がチーム白鳩で計画されたものであれば、考えたくないけどあの5人(というかほぼ3人)のうちに裏切り者がいることに……
そうでなかったら、コントロールの上層部に裏切り者がいる可能性。
そもそも刺客はどこに所属しているのか。
言及されていないけど、実は怖い状況。
いやあの5人は最後はカサブランカで幸せに暮らすから……(震え声)
でもスパイの末路は……
なにより、ノルマンディー公の底が全く見えないのが恐ろしいしカッコいい。
彼の目的って?王国をどうするの?プリンセスは?
とにかく疑問が積み重なるけど、それが彼の魅力につながってるなと。
つながっているといえば、ビショップ・L・ノルマンディー公の関係。
ビショップとL、多分長い付き合いで信用しあってる関係だったんだろうなぁ。
最後の報告の場面を見るとたぶん脱出までコントロールの指示だったのかなと。
説明もセリフもないけど、そう思わせる構成が素晴らしい。
そんな中Lとノルマンディー公もつながりがあるのでは?という描写。
しかもLの人となりも理解している様子。
よく考えたら王国が分断されてまだ10年。
もしかして統一王国時代からの顔なじみ?
かつての同胞が敵味方に分かれたのか。
この関係性もすごく興味がある。
この話で回収されたことも、新たにばらまかれた要素も、物語の「コク」を高めているなあという印象。
そんな状況で次回第2章のテーマは「王権の継承」。
今まで出てこなかったプリンセスより継承順位の高い存在。
「体調が思わしくない」と明言された現女王。
いよいよ情勢が大きく動き出す中、チーム白鳩はこれまでのような関係でいられ続けるのか。
期待と不安とが混じる状況ですが、今年の秋に上映される第2章を楽しみに待ちたいと思います。
長文乱文でしたが見ていただき、ありがとうございました。
プリプリ制作陣を、信じよう。
追記2:昨日書き忘れてたやつ。
ひとつは、なんと言ってもアンジェの声優、古賀葵さん。
主役声優交代、しかも様々な声色を使う役どころにもかかわらず、完璧にアンジェだった。
本当にありがたいことだし、プロってすごい。
もうひとつはビショップに脱出経路を教えたときのお菓子。
これにビショップは反応するんだけど、ちゃんと過去回想の場面でウィンストンさん(あえてこの名前で呼ぶ)からシャーロットに渡されたお菓子と一致するんだよね(なお映るのは0.5秒くらい、観客への信用度が高すぎて草なんだ)。
ということはビショップがほぼ確信していたことの答え合わせでもあるし、アンジェって本当に優しいのねとか、この瞬間からあの人は「ウィンストン>ビショップ」になったのかなって思ったり。
追記3:これは劇場に行く前に見つけたもの。
これはプリンセス・プリンシパル履修者に刺さるパン屋 pic.twitter.com/K7JPGuHl76
— 北牟田ぎらりょう (@giraryo) 2021年2月12日
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